忠臣蔵再び
松の廊下のあと、浅野内匠頭の幼馴染で隣国の竜野藩の殿様役だった、スカイライダーこと村上弘明がこうつぶやくシーンがあった。
「無念。討ちもらされたか…」
彼は、内匠頭に対し、吉良からいじめられても耐えろ耐えろ、と言い続けたが、最後は、決してはっきりと口には出さなかったが、(どうしようもないのであれば、殺っちゃえ)という気持ちになっていた。そうだ、傷つけるだけではどうしようもなかったのだ。どうせ自分も切腹させられるのなら、相手を殺さずば話になるまい。
いまや美談になってしまっている忠臣蔵であるが、そもそもあの時、内匠頭が上野介を確実に殺していれば、内蔵助の奥さん(田中好子)も、主税の奥さん(前田亜希)も岡野金右衛門の彼女(前田愛)も、その他、浅野の家臣およびそれにかかわる人たちは皆、お家をなくして不幸にはなったかもしれないが、ここまでつらい思いをしなくてもよかったはずなのに…。
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深い!僕も同じ感想です。
投稿: 友人W | 2004/12/18 14:14