心の中など見えもせぬ
このブログ内で絶賛してきたテレ朝版「忠臣蔵」のDVDが届いたので見始めた。他のDVDの場合は真面目にみない、本編以外のメイキングや次回予告番宣スポットなどもちゃんと観た。その予告スポットの中で、内蔵助の妻りくに対して、遊蕩三昧の内蔵助についての不満を声を荒げて訴える大高源五、「世界の車窓から」。
以下、本編第五話より。
りく:「旦那様は何もかもお分かりなのです。その上で、遊蕩に身を委ねておいでなのです。きっと何か深い御考えがあってのことです。」
源五:「どんな御考えです?」
りく:「それは旦那様のお心の中に。」
源五:「心の中など見えもせぬ、聞こえもせぬ。それではわかりません!」
りく:「見えもせず、聞こえもせぬものを信じることが、まことの信頼と申すものでございましょう。」
このあと、りくは、「だからあなた方も大石を信頼してほしい。」と続けていくので、この最後のセリフは別に夫婦間の信頼に限った話でもない。夫婦のことは私にはわからないが、夫婦であれ友人であれどういう関係であれ、信じられる誰かが欲しいと常々思っている私としては、夫を信じきれるりくとそのりくを後にねぎらう内蔵助との関係をうらやましく思う。
が、それはそれとして、その直前の源五のセリフの方が、はるかに私の今の心境を代弁している。他人の気持ちはわからない。「わかるはずのない他人の気持ちをわかったような気になること」を「信じる」と呼ぶとしても、それはただの「勘違い」に過ぎないのかもしれない。
今日のテーマ曲は「Honesty」(Billy Joel)の2番。
I can always find someone
to say they sympathize.
If I wear my heart out on my sleeve.
But I don't want some pretty face
to tell me pretty lies.
All I want is someone to believe.
(私が自分の気持ちをありのままにさらけだした時、それに同情してくれる人を見つけることはいつだってできる。でもわかったような顔してウソついて話を合わせてくるような奴なら要らない。私が欲しいのは信じることができる誰かだけだ。)
かなり意訳。特に4〜5行目。でも、こんなもんでしょ。実は3行目の意味は今日まで知らなかったけど。
このブログ内の「忠臣蔵」に関する主な記述(古い順)
忠臣蔵は豪華キャスト
特に問題のない一日の終わりに数学の問題を解かされた
忠臣蔵再び
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