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2005/05/01

ハイデガー 存在の謎について考える(北川東子)

 どうも3連敗しそうな雰囲気だったので、今日は戦わず。代わりに「NHK囲碁トーナメント」を視聴。どうしてプロ棋士はあんなに先々が読めるのだろう?
 夕方からは、読書。買ったまま読んでなかった本がたくさんあるので、次から次へ。
 昨日、ちくま学芸文庫版の「存在と時間」を買ってきたが、さすがに原典を即読むのはつらかったので、うちにあるハイデガー解説本の中から、まず「ハイデガー 存在の謎について考える」(北川東子)。以下、引用。

皆さんは、誰か偉い哲学者、たとえばハイデガーに、「あなたの存在の意味はこういうことですよ」と教えてもらいたいと思うでしょうか。(中略)たとえば「あなたの存在の意味は、日本社会に貢献することですよ」と。(中略)けれども、皆さんの経験でわかるように、そんな押しつけの定義や教訓は役に立たない。むしろ、そんなことを言うその人自身が、自分の存在の意味をどう考えているか、それを語ってくれる方がよほど役に立ちます。

 妙に納得。「明治維新時の学制導入において、当初は個人の幸福を追求するアメリカ式に倣っていたが、後にドイツ式になって『お国のため』が強調されるようになった」と、かつて高校時代に習ったような気がするが、まさにそんな感じ。大切なのは個人かそれとも社会か。私にとっては社会よりも私自身の存在と私自身の幸福の方が遥かに重大な問題である。

 さらに引用。

ある以上の年数を生きてくると、ハイデガーのこのことば(=私たちが、「自分自身を選び取る自由にたいして開かれた存在である」ということ)の真実が非常によくわかります。私たちは、自分がなにを選択しているのか、その本当のところはわからないのです。何を選択したかしかわからない。つまり、後になって考えたときにはじめて、自分が選択した道がなんであったかが納得されるのであって、生きることにおける選択は、車の選択や洋服の選択とは違って、ある程度の時間が流れ去った後でようやく明確になってくるのです。

 これを読んで思い出したのが、中公文庫の「我が名は、ジュリー」(沢田研二/玉村豊男)の中の一節。玉村いわく、「沢田さんというのは、自分で選んでいくんじゃなくて、選びなおすタイプなのね、きっと。周りに合わせてスーッと流れていって、その状況を見ながら、自然にできてきた自分の立場、位置というものをそのときになって選び直すタイプなんだね。」

 ジュリーは芸能人だが、実は普通の「ひと」なのかもしれない。

今日のBGMは「時の過ぎゆくままに

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