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2007/08/23

甥を泣かす

実家帰省中のこと。

3才10ヶ月の甥は、私が帰省したときに一緒に遊ぶのを楽しみにしている。すでに意思疎通はできるようになっており、ときどき、3歳児にしては小難しい二字熟語を用いて周囲を驚かせる。

で、このたびは、「トーマスのプラレールで遊ぼう」といい、またある時は、「紙相撲で遊ぼう」と言う。

 

ここまではよかったが、困ったのが2つ。

その1。アンパンマンのすごろくセット。

5種類のすごろくを順々にやっていく。「ボタンを押して、犬の鳴き声が聞こえたら犬のマスへ、牛の鳴き声が聞こえたら牛のマスへ。」という奴の時は何の問題もなかったが、その次の、「ベルが1つ鳴ったら、1つすすみ、2つ鳴ったら、2つすすみ、3つ鳴ったら、3つ進む」という、いわゆる普通のすごろくになったときに問題が生じた。

彼は10までの数字は数えられるのではあるが、「3つ進む」というときに、すごろくのコマを持って、

自分が元いたマスを1として、その後、2、3と数える

のである。

私が「それだと一つ足りないよ」と言うと、「でもここに1、2、3て書いてあるよ」と、近くの本に書いてある数字の並びを指して彼は言う。

2,3度同じやりとりがあった後、

甥:「合ってると思うけどなぁ。」

私:「違うよ」

甥:「ウワァァーン。」

号泣

 

たとえ3歳児相手でも妥協しない私。 

相手が悪かったね、伯父さんは数字にはうるさいのだよ。

私はこの時、中1の時、学校で、

(+3)+2

という式の、「3の前の+と2の前の+は意味が違うのだ」ということを、死ぬほど説明されて辟易したことを思い出していたが、中1生には理解できても、3歳児には理解できない。

 

その2。別の日。今度は泣かしてない。

 

皆がいるリビングにいたはずの甥が、客間にいた私のところへ来て言った。

甥:「きーんこーんかんこーん、きんこーんかんこーん。給食の時間ですよー。」

私:「何それ?」

甥:「学校ごっこしよう。」

……。

無理やり先生役をやらされてしまった。

オマエには言ってもしょうがないので言わないが、もしよろしければ学校ごっこだけは避けてもらいたかったぞ。夏休み中に学校ごっこをするのはすごーく疲れるのだよ、伯父さんは。次からは学校ごっこはお母さんにしてもらいなさい。

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