山本小鉄死去 -腕引っ張り事件を回顧する-
ネタはあるけど書く気が起こらなくて2日間ブログを書いてなかったが、書かなければならないことが起こってしまったので書く。
昨日はアントン・ヘーシンク死去のニュースがあったばかりだが、
69年生まれの私は、
ヘーシンクが柔道で強かった時代を知らず、
全日本でレスラーやってたのも73年~77年なのでまだプロレスを知らなかった。
したがって今ひとつピンとこなかったのだが、
山本小鉄となると話は違う。
今朝、ツイッター上で初めて知り、
などで情報を得た。
ブラックアイ2「山本小鉄さん、急死」には各サイトの情報のまとめ。
それらの記事からの推測でしかないが、闘病してたとかでなく、気管に何か詰まって脳に酸素がいかなくなってみたいな事故っぽい感じがする。
彼の現役時代は覚えていないが、古舘伊知郎との名タッグは今でもすぐに思い出せるし、現在のJSportsでの鍵野アナとのタッグも安心して聞いていられる解説だった。(ちなみに安心できなかったのは、言うまでもないが、辻義就&マサ斎藤のタッグである。)
鬼軍曹と言われた彼の指導法は今なら「非科学的」とか「理論的ではない」とかいう批判をするレスラーやファンもいるのだろうし、それはそれで正しいかもしれないが、
「レスラーはスーパーマンでなければいけない。パッと見で一般人と同じようにしか見えないのではダメだ」
という彼の姿勢は、プロレスラーとして尊敬に値するものだったと思う。
新日本に最後まで付き合ったが、新日所属と他団体所属とにかかわらず各レスラーに対して、いいところは認め、ダメな所はきっちりダメ出ししていたのも好感が持てた。
ついこないだ、
去年私が観に行った2009G1クライマックス広島サンプラザ大会
を再放送していた。
そして、彼の試合映像はさすがにもっていないので、
代わりに、
1981/09/23田園コロシアムの
タイガーマスクVSソラールから、
小鉄の腕引っ張り事件。
小鉄:「おい大丈夫か?」
ソラール「うーん、肩、外れたっぽい」
ソラール:「あー、イテェ」
小鉄:「…大丈夫か?」
タイガー:「…」
タイガー:「小鉄さん、ボクどうすればいいんですか?」
小鉄:「まぁ、待て、何とかなるだろう」
ソラール:「くそ、イテーな」
タイガー:「ほら、絶対肩外れてますって。ちゃんと見たほうがいいですよ」
小鉄:「そ、そうか?」
ソラール:「うるさいな、やるよ、やるって」
小鉄:「ほら、ちょっと腕出してみろ」
ソラール:「え、あっ」
タイガー:「小鉄さん、そ、それはちょっと…」
ソラール:「い、いてーよーっ、引っ張るなよぉーっ」
以上、もちろんセリフは私の勝手な推測。
どうみてもレフェリーストップな状況だったのに、なぜか小鉄は結局レフェリーストップを宣言しなかった。
よって、しかたなくタイガーがソラールを蹴りまくって、勝利。
この試合での対応は謎だったが、
どうかあの世でも、解説なりレフェリーなり、やり続けていただきたいものである。
合掌。
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