Sさんからいろいろ言われる夏休み 前編
ついこないだなのにもうずいぶん昔のような気がするが、
少々さかのぼってみる。
4日の夜。
めったに鳴らない携帯が鳴った。
出たくない相手だったが、出た。
S:「インターネットに繋がらなくなったんですが…」
私:「…明日、会社に来てください」
5日 11:00
本当はもう彼の相手はしたくない。
しかし、とりあえず見た。
!!!
彼のPCにはシマンテックのノートンとキングソフトのアンチウイルスが同時にインストールされていた。
同時に複数のアンチウイルソフトを入れると不具合が起こるからやめろ
と、つい3ヶ月前に言ったばかりなのに。
また同じことをしている。
キングソフトの方をアンインストールしたら治ったが、もう疲れた。
彼は言う。
「Oにも電話したけどおらんかったんよ」
私ならいつでもつかまると思ってる。
さらに彼は別の質問をする。
S:「国土地理院の等高線の入った地図はどうやったら手に入るんですか?」
いちおう調べてみたが、よくわからない。
S:「みんな使っとるんですよ。」
私:「『みんな使っとる』言うんやったら、そのみんなの誰かに聞いたらどうですか?ボクにはわかりませんっ。」
私の中のどす黒いものが大きくなっていき、私の言葉にトゲをしこむ。
もう速攻で家に帰りたいので、後始末して、帰ろうとしたら彼が言った。
S:「また電話するからよろしく。」
…。
私の中で何かが切れた。
特に大声を出すでもなく、静かにその場を離れ、
下駄箱に行くまでの階段で、
着信拒否を設定した。
6日(金) 9:30
「進捗状況を説明します」と約束していたので、朝から図書館へ行き、Tさんに報告。いろんな作業があったが、いちおうここまでのところは順調に進み、夏休み前半の作業はいったん終了。
その報告の途中、そこにSさんが現れたので私は言った。
私:「ボクの体内時計が狂うから、こんな朝早くから来ないでください。早くても昼過ぎくらいからにしてください。」
S:「あ、すいません。」
理不尽な要求をする私と、
なんだかわからないがとりあえず謝ったSさん。
Sさんは夜行性なので、
休日なのに18時とか19時とか20時とか以外の時間に見かけると、
私の時間の感覚が狂う。
そしてTさんへの報告を終えて、会社に戻った。
特に急ぎの仕事はなく、翌日から信濃攻めだったのにまだ旅程を全く決めてなかったので、自分の席でいろいろ調べながら計画を練っていると、そこに旧知の6課の客Tさんが現れた。
彼女とは5年前には前の職場で、去年と一昨年は今の職場で関わったのだが、どういうわけか彼女は2年くらい前から、私の使用法を間違えている。
T:「あ、おはようございまぁす。」
いつも気持ちよくあいさつしてくれるので、それはとてもよい。
しかし、
(「数学教えてください」って言うなよ。すぐ目の前にSさん座ってるし。ウソ教えたら恥ずかしい。)
そもそも私はいまだかつて数学の先生だったことなど一度もない。
T:「英語、教えてください。」
!!!
英語っ!
(現役の高3の時ならともかく今のオレに英語きくか?すぐ目の前のSさんの目の前にSさん座ってるし。ウソ教えたら恥ずかしい。)
今年の6課の客が英語がわからないからと言って夏休みのど真ん中のうちの会社に来てなんとかなると思ってる時点で大間違いである。
そもそも私はいまだかつて英語の先生だったことなど一度もない。
しかしいちおう持ってきてた問題を見てみたら、
「高校生が学校に携帯電話を持ってくることに賛成か反対か、60語程度の英語であなたの意見を述べなさい」
「あなたは大家族の一員であるのと家族の人数が少ないのとではどちらがよいと思いますか。70~80語の英語で答えなさい」
とか、そのパターンの問題ばかり。
東大や京大のあらかじめ文章が与えられている英文解釈や英作文なら今の私にはもう無理だが、
これは、自分の意見を明確にまず述べて、その後、その根拠や具体例をうまくつないでいけばいいのだろう。
「~語程度の英語で」のところを、「~字で」だと思えば、
英語というよりは国語の問題といえなくもない。
そもそも私はかつて。
…。
まー、見てやろうじゃないか。
私:「ここの『dependenting on~』て何や?形容詞にingつけて分詞構文とかいうなぁ。」
とか、そこそこ調子が出てきた頃。
そこへ日直だったKさんがやってきて言った。
K:「すいません。私のパソコンが電源入れたら『OSがありません』とか英語で出てきて、起動しないんですが。」
…。
きっと今の私の仕事はこっちなんだろうなぁ。
客からの質問を受けることなど、年に1、2回あるかないか。
でも、夏休みで2Fにはたった5人くらいしか社員が出社してないこのタイミングで、なんでコンピュータトラブった人が言いに来るかなぁ。
Kさんには少々待ってもらって、その後見に行ったら、
データしか入っていないUSBメモリを挿入したまま電源を入れたが、BIOSでUSBメモリからOSを起動するように設定されていた。
という割と単純な事例だったので、USBメモリを抜いて起動しなおしたら何の問題もなかった。
そして7日未明から3泊4日で信濃攻めに行った。
この話も写真入りできちんとまとめたいが、後日。
11日(水)
Tさんの英語に付き合う2日目。
自席の机の上に、なぞの長崎ちゃんぽんが置いてあった。
しかし、このタイミングでの長崎ちゃんぽんはSさんに違いないので、実は謎ではない。
なぞの野沢菜返ししとこうかと思ったが、この暑い中置きっぱなしはよくないかと思い、保留。
その後、いつものごとくもろもろのトラブル処理。
12日以降、生活リズムが狂い始め、昼寝&夜寝の日々。
16日(月) 14:00
あらかじめ約束していたSさんがやってきたので、打ち合わせ。
打ち合わせが終わった頃、Sさんが言った。
S:「オーストラリアに迎えに行ってきたんですよ。」
???
「に」の意味が分からない。
うちの会社には日本語が正しく使えない日本人が何人かいるが、
Sさんはうちの会社の客だったことはあるが今はうちの会社の人ではない。
私が5年前にSさんとオーストラリア出張に行ったときは、
Kさんが関空に迎えに来てくれて、
関空→松山の40分ほどの間、
プロレスの話だけし続けて、
それがのちの飲み会につながることになったのであるが、
関空に迎えに行くのは分かるが、「オーストラリアに」って?
数日たって、今年のオーストラリア出張に行ったSさんに、
「Sさんがよくわからないこと言ってたんですけど」
と聞いてみたら、
「いや、ふと見たらそこにおったから、私もびっくりしたんよ」
とSさんは答えた。
なぞ。
長くなったのでいったん終了。後編に続く。
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