達観
各人から提出された数値を適切に集計して、
帳票と単票を出力する。
それが私の仕事。
16日(木)
駐車場。
「昨日、打つヒマなくてすいません」
「いいよ、別に。碁は遊びなんやから。それより、あさっての決算、ちゃんとして。マジで」
「はい」
同じく16日(木)
6課S君の席。
全角数字開始フィールド名問題を愚痴ろうとする前に別件を入れられた時の話、再び。
「どうする?いつやる?」
「あしたはYさんの営業が朝イチと午後最後で、僕がちょうどその間4つなんで無理なんで、土曜の9:45からで、どうですか?」
「それは無理。営業ないけど決算やから」
「あー、それは無理ですね。じゃあ、この後5時くらいからでもいいですか?」
「いいよ」
こうやって事前に自分と私のスケジュールを確認した上で話をしてくれるのは、話がスムーズに進んで大変ありがたい。
で、仕事のなんちゃら。
老眼と斜視が混ざって画面がよく見えない。
単純作業がつらいので、20箇所位の打ち直しをSくんに依頼。
17日(金)
10:00~14:00
朝イチの営業後、一人で前日の、仕事のなんちゃらの続き。
ちょっとした思いつきがうまくいって、
全角数字開始フィールド名を漢数字に変換するコードが書けたので、
少しだけ作業が楽になったが、相変わらず目は見えない。
この日はクエリーだけではなくレポートの修正もあったので、
さらにつらい。
が、やるべき修正は無事に完了。
途中で、コーヒーを買いに自販機へ。
S君がやってきたので、聞いてみた。
「あ、もしかして明日決算の作業やってくれるとか?」
「あ、いや、午前中休みなんで、Mac mini買わなければならないんですよ」
世間では、iPad Air2やiPad Mini3が発売されたというのがニュースなのだが、
Apple、厚さ6.1mmになった「iPad Air 2」 ~GPU性能2.5倍のA8X搭載、Touch ID対応
Apple、Touch ID対応となった「iPad mini 3」
S君にとっては、Mac miniの新型が発売されたことのほうが重大ニュースであるらしい。
Apple、GPUを90%高速化したHaswell版「Mac mini」
「別に、『買わなければならない』ってことはないんじゃないん?」
「いやいや、今、家にパソコンがない状態なんで。」
「しょうがないなー。休むんか。で、用事は何?」
「あ、だから休みます」
わざわざ言いに来てくれたらしい。ありがたいことだ。
そして、今度は、5課と6課の間の通路。
「だれか、急に営業のスケジュールが変更になって、明日ゼロになった人とか、いないかなー?」
無駄に大声を出してみたが、
Y:「いませーん」
K:「いませんねえ」
そうですかそうですか。じゃあ、独りでやるよ。
18日(土)
よく寝たので頭はスッキリしているが、
眼の調子はいまいちである。
出勤前に呪文を唱えた。
(ドウセマチガエルンデショ)
出勤後まもなく、某同僚が言う。
「今日締め切り9時やけど、9時10分位になるから」
「わかりましたー」
スケジュールの関係で客への確認ができなかったらしい。
OA室にとって決算作業が重要な仕事であるということをそこそこ知っているはずの人なので、それでも遅れるというのは、かなり仕事が忙しいものと思われる。
しかし、事前に遅れる連絡があって、しかも10分の遅れなら、なんとでもなる。
そして数値提出状況の確認を始めたが、
提出終了未報告者多数。
その他、軽微なミスも少々。
当初は自分で該当者のところへ確認しに行っていたが、
ちょっと多すぎるので、途中からはIさんに連絡をお願いした。
10時ころ。
ミス者を探してウロウロしていたら、S君が何か言おうとするので、
「増やすなよっ、仕事増やすなよっ」
「大丈夫でした。ちゃんと出ました」
そりゃ、よかった。別のトラブルが出てきても、対応できません。
OA室で集計結果の帳票を確認中。
(???)
この数値は変じゃないか?
ここと、ここと、ここ。
ミスとしては軽微な内容なので、
本人に確認しなくても修正はできるのだが。
だれや?
おぉぉぉっ!!
すごいなぁ。
長年かかったが、ようやく私の中で何かが突き抜けた。
日本語が通じないのだ。
怒りでも哀しみでもなく、笑ってしまった。
いや、すごい。
とりあえず、ミスの内容をIさんに報告。
さて、各課の帳票の印刷がとりあえず終わったので、
2F西の端の、荷物があんまり置かれていない机を勝手に借りて、
帳票の仕分け作業。
作業をしながら近所のWさんとFさんと雑談。嬉しかったり楽しかったり残念だったりおそれおおかったりする内容だったが、詳細は省略。
相変わらず老眼(と斜視)がつらいが、このオジサンたち2人と話していると、20代後半くらいに若返る。さらに雑談の内容次第では10代前半まで若返る。
仕分けが終わったので、ロッカーに収納したあと、そこらに、
仕事の都合でいやおうなくさわっているうちにパワーポイントのスキルが上がっていった結果、作りこみまくってようやく完成しそうなので、自分の作った新作スライドをだれかに見てもらいたい、実は凝り性のSさん
がいたので、見せてもらった。
が、パワーポイントあるあるの一つ、
「アニメーションに凝り過ぎて、じゃっかん騒々しい」
にハマっていたので、ついついダメ出し。
これだけは覚えておきたい!パワーポイントで行うプレゼンをより良く見せる工夫
ただし、注意点としてアニメーションの使いすぎには注意しましょう。アニメーションを多用しすぎると、パワーポイントの資料が見にくくなったりお客様からしつこいと思われてしまいます。そのため重要な点や動きを付けたい所に活用していきましょう。
素直に「すごいですね~がんばりましたね~」と言ってあげればよかったのであるが、そこでそう言えずに後で反省するのが、私の弱点。
そして帳票配布作業は続く。
3課にはMさんがいた。
「♪Mさんは、真ん中~」
私が帳票を配る時に、誰にどれを配るか確認するためにでっちあげた「帳票配布の歌」を歌っていると、
「そうでーす。でも一番手前がいいなぁ」
「もう無理ちゃうか?」
一般的に、年をとればとるほど奥のほうで仕事をすることになる傾向がある、うちの会社。
さて、SさんとMさんをつついたので、次はSさんのごきげんをうかがいに行ってみよう。
「最近、登場してないんですけど、お元気ですか?」
Sさんは、ちょっと前に、
「ある特定の状況下におかれると、信じられないような力を発動させる、どっかの課長」の話
の時に、脇役で出たっきり。
「ハイ、最近は何も失敗してないので。」
いやいやいや。
このブログは私の好きなものと好きな人について書く場であって、
人の失敗をあげつらう場ではない
…はず。
たぶん。
さて、旧知のおねえさんたちをつつき終わったので、
今度は単票を印刷するためにOA室に戻ろうとしたが、
彼女たちと同じ課だが私にとって旧知とはいえないKさんに停められた。
「某書類を出すのに某データベースを使うのだと言われたんですけど、そのデータベースはどこにあるんでしょうか?」
「あ、それはね…」
社内のコンピュータに関する諸々の疑問や質問に答え、トラブルが生じたらそれを直す。
それが私の仕事。
12時。午前中休みだったS君が出勤してきた。
「で、Mac mini、買ったん?」
「いや、購入ボタンの手前で、奥さんストップが…」
「ふぅん。じゃあ、ちょっと作業手伝って」
OA室。
「ここにミスがあってさぁ」
「でも、1年目だからやり方がよくわからなかったんじゃないんですか?」
「違うよ。1年目の方の人だったら、何も言わんよ」
「あ、ほんとや」
13時ころ。
4連チャン営業終わりの5課Y君の席。
「お疲れさまでした。特にトラブルもなく?」
「過去形で言うなー。まだ終わってへんわ。」
「何かトラブルが?」
「こんなところでは言えません」
「…わかりました。」
旧タバコ部屋。
私をみた4課長Oくんがいった。
「やりますか?」
土曜の午後なので、ふだんなら「やる」というのだが、
「やりません。なぜなら4課と5課の単票がまだ印刷できてないから。で、Oくんがもし打ちたそうにしてたら、Oくんが打ってあげて」
「何かトラブルがあったんですか?」
「うーん、トラブルっていうか、気分的なもんかな」
15:00 単票印刷が、ようやく終了した。
20年前のOA室主任、Iさんに報告。
「独りでやるのはつらかったです。」
「お疲れさまでした」
深々とお辞儀していただき、おそれおおいことである。
やっと達観したので、もうこの件についてこの場に書くことは二度とない。
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