狂気と凶器のキーボード
なんやかんやで水曜が休日続きだったので、1ヶ月ぶりの客を相手に朝から営業。
今日のテーマは、
「エラー検出とエラー訂正、水平パリティの基本的な仕組み」
日常のネット活動ではほとんど意識しないが、それのおかげで無事にデータが受信できている、という話。
説明を始めてまもなく、話しながらふと床を見ると、そこに…
(あー、ゴキブリがいる)
「偶数パリティの場合、あらかじめ決められたビット、例えば4ビットの中に1が何個あるか数えて、奇数個なら1を、偶数個なら0を、その4ビットの直後に追加して…」
(死んでないけど、動きが鈍いなぁ、寒いからかなぁ)
「その状態で送信したあと、受信側で1の個数を数えてみて、もし奇数になってたら途中でエラーが起こったということがわかります。」
(今、こいつにかまってたら、客が騒ぐから、とりあえず説明を続けよう)
私の説明は続く。
「しかし、水平パリティの場合、『エラーが起こったということ』はわかるけど、『どこがエラーなのか』はわかりません」
(さあ、なんか殺すための道具ないかなぁ。)
「なぜなら、たとえば『0010』というデータを送信しようとして、1が1個だからパリティビットとして1を追加して『00101』を送信したとして、受信側で『00100』になってたら、1が1個しかなくて奇数だから、なんかおかしいというのはわかるけど…」
(あ、ここに、壊れたキーボードがあるぞ)
「元のデータには1が偶数個あるということしかわかってないから、、『01001』かもしれないし、『00101』かもしれないし、『00011』かもしれないし、『11101』かも(以下省略)」
(よし、準備はできた。営業時間の終わりころまで待とう)
相変わらずゴキブリは、とある客が座っている席の後方20cmくらいのところでほぼじっとしている。
説明が終わり、客たちが演習問題を解き終わり、しばらくたって私は言った。
「はい皆さんいいですか。今、この部屋にはゴキブリがいまーす」
ザワザワ。
「今から私は闘うけど、びっくりしないでね。自由にしてていいですよ」
そして皆が見ている中、私はキーボードを床に振り下ろした。
バシッ、バシッ、バシツ!!
しかし3回叩いたくらいでは死んでない。
さらに、激しく十数回、キーボードを打ちつけた。
衝撃で飛び散るキートップたち。
頭が潰れ、ようやく死んだらしいゴキブリ。
キーボードを何度も振り下ろす私の勢いに狂気を感じたらしい客たちは、やや引き気味。
いや、しかし、
たとえそれが何であれ、
いったん持ったら攻撃するための道具にするのは、
ブッチャーのフォーク(1977年オープンタッグ選手権)以来の、伝統。
« プログラマーまたは尻ぬぐい | トップページ | 学生集会には行ってない »
「パソコン・インターネット」カテゴリの記事
- 殴ったらダメ(2019.03.02)
- パイプ椅子は殴るためのもの(2019.03.01)
- あまりにも時間がかかる(2019.02.27)
- 太った(2019.02.26)
- 「ROUNDを使え」 「値の貼り付けと式の貼り付けは違う」(2019.01.24)
「プロレス・格闘技」カテゴリの記事
- 1年経ったがアタマは痛くない(2019.03.13)
- 何事もない一日(2019.03.12)
- 今年観に行くイベント2019(2019.03.11)
- ザ・デストロイヤーさんの訃報(2019.03.08)
- ドーム2連戦を観に行くことにした(2019.03.07)
コメント